2016年7月20日水曜日

ガ○ダムで覚える色の三属性

皆さんこんにちは。
先日の話ですが、強烈なぎっくり腰に見舞われ身動きがとれなくなりました。
その後、腰の不調が続いております。

もう色々とダメかもしれない…講師の橋本です。



色々…ということで、今日は「色」の話をしたいと思います。
色には3つの属性があることをご存知でしょうか?
具体的には「色相」「彩度」「明度」の3つです。
この三属性はそれぞれ、「H(色相)」「S(彩度)」「B(明度)」というアルファベットの形でも表され、
グラフィックソフトなどで色を指定するのにも用いられます。
イメージしやすい色の掛け合わせ方として有名です。




色相ってなぁに?


まずは「色相」から説明したいと思います。
色相と言うのは、いわゆる「色味」「イロアイ」のことですね。
赤っぽいとか青っぽいとか、そういう色具合のことを示すものです。

「色相」は色相環と呼ばれる円環状のグラデーションを用いて表現されることが多いです。
Photoshopなどで色相を指定するとき「H」の値が角度数指定になっているのは、元がこの円環状の輪っかだからです。




色相の値(H)が変われば色味が変わることが分かりますね。
配色時の「色味」を決めているのは、この「色相」なのです。





例えば、普通のが緑だったとして、シャ○さん専用のが赤いとします。
これは色の属性で言うと、「色相」が違うということになるわけですね。(あとツノの有無)






ちなみに色の世界にはいくつかの色彩体系があるので、この体系によって色相環にも種類があります。
代表的なものを二つ。

【マンセル色相環】
マンセルシステム(Munsell System)による色相環。
アメリカの画家マンセルが考案した色彩体系が元になっています。
「赤・黄・緑・青・紫」を主要5色とし、等間隔に配置。
そしてそれぞれのほぼ物理補色となる色相を対向位置に定めます。
物理補色というのは混合すると無彩色になる2組の色の関係です。

【PCCS色相環】
日本色研配色体系(Practical Color Co-ordinate System)による色相環。
一般財団法人日本色彩研究所によって発表されました。
心理四原色と呼ばれる「赤・黄・緑・青」の4色で人間の色覚の基礎と考えられている色です。

ある色を一定時間じっと見つめた後に、ふと視線をずらすと違う色が残像の様に見える現象。
これで見えてくる色を心理補色といい、この心理補色をベースとして円環が作られています。




彩度とは


「彩度」とは読んでその通り、色の「鮮やかさ」の度合いのことです。
Illustratorなどのソフトでは、彩度を指定するとき「S」の値を「0~100%」の範囲で指定します。
彩度が高いほど色は鮮やかに、原色に近い色になります。
逆に、彩度が低くなればどんどん色の鮮やかさが失われてゆき、最終的に「0%」でグレースケール(無彩色)になります。
この際の無彩色の濃さは後述の「明度」に依存します。

「彩度」によって色の鮮やかさが決定しますので、落ち着いた雰囲気を出したい場合は、彩度を低めに、
活発なイメージを出したいのであれば高めにすると元気な印象になるかと思います。






彩度が高いときは鮮やかな色使いが可能になりますので、トリコロールカラーの「RX-78-2:ガ○ダム」が表現できます。
彩度が下がってくるとグレースケールになるため、「RX-78-3:G-3ガ○ダム」のような
色味の無いグレー気味な表現になるわけです。

反応速度も速くなることでしょう



明度とは


「明度」とは、色の「明るさ」の度合いのことです。
Illustratorなどのソフトでは、明度を指定するとき「B」の値を「0~100%」の範囲で指定します。
明度が高いほど色が明るくなります。
逆に、明度が低くなればどんどん暗くなって行き、黒に近い色になって行きます。
明度が「0%」であれば「色相」や「彩度」に関係なく「黒」となります。





逆に「白」にしたい場合は彩度を「0%」で無彩色とし、明度を「100%」に指定します。
明度が低いと暗く重い印象の色に、高いと明るく軽やかな印象の色になります。






この明度については光の強さ加減をイメージするとわかりやすいかと思います。
明度が高く、光が強くなればなるほど画面が白飛びしたような状態に。
明度が低く、光が弱く暗くなれば暗闇に近づいていくようなイメージですね。

光らせてはいけない!


トーンを知ろう


ここまで「色の三属性」について確認をしてきましたが、
この「色の三属性」とともに語られることが多いのが『トーン』です。
トーンとは前述の「彩度」と「明度」を組み合わせて作る色調を表すもので、
「明度と彩度が似ている色を集めてグループ化したもの」です。




「赤い彗星」の赤と「深紅の稲妻」の赤では同じ赤でも明らかに色は違います。
色相が同じ赤系統の色であっても、トーンによって色の違いが生じるのです。

あと肩のスパイクが黄色い





PCCS(日本色研配色体系)では特定のトーンに対して「ペール」や「ダル」「ビビット」
と言ったように、名前を定義しています。
トーンを理解していれば「ブライトレッドで」とか「もうちょっとビビットに」と言ったように、
より具体的に色を示すことができます。

ブライトだけ不思議と覚えやすい気がしますね




また、このトーン(彩度と明度)を揃えた色の組み合わせを「ドミナント・トーン」と言い、
組み合わせのしやすい配色になります。
なお、同じ「色相」で揃えた同系色を「ドミナント・カラー」といい、
こちらも同じく調和させやすい色の組み合わせです。




これらを覚えておくと何らかのデザインを作る場合や資料の配色を決める時などに大変便利かと思います。



まとめ


  • 色相は赤や青などの「色味」のこと
  • 彩度は色の「鮮やかさ」の度合い
  • 明度は色の「明るさ」の度合い
  • トーンは「彩度と明度を組み合わせた」色調で、配色の組み合わせに役立つ
  • ガ○ダムネタの汎用性の高さよ

さてさて、いかがだったでしょうか?
分かりやすいものを目指していった結果、分かる人にしか分からないものになった
・・・という気がしないでもないですが、何かに関連付けて物事を覚えるというのは、
得てして意外と役立つものです。

自分の得意な分野や好きなものに関連付けて覚えて行くと、きっと入って来やすいです。
今日は脳波レベルが落ちてるので、以上にしたいと思います!

ア○ロ、脳波レベル、オチテル

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